バラバラ観は存在の真実かー2
大宇宙
人間の存在が一つの不可分一体の小宇宙であるように、大宇宙そのものも不可分一体です。
たとえば、太陽の周りをいくつもの惑星が法則に従って規則的に整然と回っています。
また、いくつかの惑星の周りにも月や衛星が整然と回っています。
銀河系には私たちの太陽系のようなものが2000億ぐらいあるそうです。
そして、現代のもっとも性能のいい望遠鏡で観察したところ、銀河系レベルの星雲が最低でも1000億個以上あるそうです。
まさに私たちの宇宙は大宇宙であり、無限、無数とでも言うべき星や惑星系、星雲、星間物質などからできています。
しかも、それらがすべて法則にしたがって整然と循環し調和しながら動いています。
このように、大宇宙も法則に即して整然と運行する不可分一体の世界なのです。
ミクロの世界
ミクロの世界は小宇宙とも呼ばれます。
いろいろな原子では、それぞれ大きさの違う原子核の周りをそれぞれ一定数の電子が法則に従って乱れることなく飛び回って、一つの原子として働いています。
それぞれの原子核はいろいろな素粒子で構成されています。そして全体で調和しているのです。
分子は原子が結合したものですが、分子についても同じです。原子も分子も一体なのです。
大自然
大自然はいろいろな要素によって構成されています。
空、雲、雨、太陽、月、雪、川、海、山、土、砂漠、草原、鉱物、植物、動物、微生物などすべての構成要素が関連しながら循環し、全体として一つになっています。
このように、自然も調和した一体共生の世界なのです。
「調和した」という考えには異論もあるかもしれません。
例えば、ライオンが鹿を食べるのは弱肉強食の残酷な事実であり、地震や洪水などの自然災害を見れば、自然は調和しているとはとは言えないと言うのです。
しかし、それは人間の都合で物事をアタマで部分的に皮相的に見た相対的見方にすぎません。
自然の実相も調和した共生世界なのです。
植物と動物
例えば、植物は空気中から吸収した二酸化炭素と根から吸い上げた水を光のエネルギーによって光合成をすることによって体の成分を作ります。
同時に、植物は酸素を作り空気中に放出します。
その植物を、例えば、鹿などの草食動物が食べます。そして、それらの草食動物をライオンなどの肉食動物が食べます。
動物は呼吸によって植物が放出した酸素を吸収し、同時に二酸化炭素を作り空気中に放出します。
それを植物が光合成のために使います。
動物の吸収した酸素は食べた食物の分解や消化、あるいは、活動のためのエネルギーを作るのに使われます。
動物の体からの排泄物や、動物の死んだ体は微生物の食べ物として分解されて、結局は土や大気の中に分散されていきます。
土の中に分散していった成分は植物の養分となります。
植物自体も枯れて死んだら、微生物に分解されて再び土壌に戻り、次なる植物の養分になります。同時に、空気中にも成分が分散されていきます。
空気中に分散されたいろいろの成分は大気の循環によって、事実上、世界中を循環し、地球のあちこちで再び土や植物や動物に吸収され別の循環経路に入っていきます。
このように大宇宙も、大自然も、原子や分子などのミクロの世界も不可分一体の調和した世界なのです。
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