人の気持ちを受け止める
世の中には、一見、それなりに幸せそうにしていながら、実は、親、子ども、兄弟、夫婦間など、家族の誰かとの間に問題を抱え、長い間ずっと苦しんでいるという方々がとても多いように思います。
家族だけでなく、友人関係、あるいは、仕事の同僚や上司や部下、隣人などとの人間関係に苦しんでいる方も本当に多いようです。
そういう中でも、家族との間の苦しみは、もっとも親しい、切っても切れない密接な間柄であるだけに本当に苦しいものです。
日常的には、なるべく気にしないようにして暮らしているのですが、その苦しみはずっとこころのそこにあって、本当にすっきりした気分で生きているわけではありません。
そして、何かの折には否応なくその事実に直面して、そのたびに絶望感を抱かざるをえないのです。
多くの方がこの問題は結局解決はできないのだとして、あきらめて生きているのではないでしょうか。
これは本当に惜しい生き方です。
そう一番思っているのは、実は、本人なのですから、考えれば考えるほど苦しくなってきます。
では、解決の道はないのでしょうか?
これまでも、自分なりに努力は精一杯してきたつもりだ。それでも、どうにもならないのだからと言われるかもしれませんね。
自分自身の経験から、僕にはそのお気持ちはよく分かるつもりです。
でも、いや、それだからこそ、よく考えてほしいのです。
あなたはその問題を相手の人のせいにしていませんか?
相手の人が何か自分の望まないことを言ったりした場合に、すぐに「変なことを言っている。それは間違っている」として、相手の人を裁いて、相手の人の言うことを拒絶してきませんでしたか?
あなたは相手の人が言う言葉の真意をどこまでも汲み取ろうとしないで、すぐに、「相手はこんな意味で言っているのだ」と決め付けてはいませんでしたか?
相手の話をどこまでも聞こうとしないで、自分の言いたいことを先に言ったり、あるいは、口にしないでも、言いたいと思ってはいませんでしたか?
相手の話をよくよく聞いてみて、相手が本当に理不尽なことを言っている場合に、それだけで相手を非難して裁いてはいませんでしたか?
そのような理不尽なことを言わざるをえない相手の気持ちを受け止めようとしましたか?
人間関係上のトラブルはほとんどの場合、どちらか一方だけで作られたわけではありません。相手と自分の二人で作りだしたものです。
トラブルの種は一方的に相手の人のせいというわけではないのです。
あなたは、理屈でどちらが正しいなどと裁くのではなく、本当に相手のそう言いたい気持ちを心から受け止めようしてきましたか?
思い当たる方は、自分が相手の気持ちをこころから受け止めようとしないで、いつも拒絶してきたことに対して、どちらが正しいのかなどという理屈を超えて、できるだけ早い機会に、こころから相手に詫びることができますか?
これからももっとも親しい方とのトラブルをいつまでも引きずって生きたいですか?
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