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Author:昇平
「いのちの塾」へようこそ!

僕は普段は標高650メートルの山の中に家族と仲間そしてネコ10匹と一緒に生活しています。

そして、その合間に日本やヨーロッパの各地で「本当の自分は?」「本当の平和を実現するには?」などをテーマに講演をしたりセミナーを主宰しています。

このブログでは、僕が体験的に捉えた人生やこの世界の真実について書いていきます。

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星の王子さまアレコレ  その15

星の王子さまアレコレ  その15

「あのね。僕の花に・・・僕は世話をする務めがあるんだよ。とてもひ弱なんだよ。とても無邪気なんだよ。この世界のすべてから自分を守るためにちっぽけな4つのトゲしか持たないんだ・・・ じゃあ僕は行くよ。」

王子さまはしばらくぐずぐずしていましたが、やがて、立ち上がって、一足歩きました。僕はうごけませんでした。
王子さまの足首のそばには、黄色い光がキラッと光っただけでした。王子さまは少しの間声一つ立てず、身動きひとつしませんでした。そして、まるで1本の木が倒れるように、静かに倒れました。一面が砂で音ひとつしませんでした。

これが星の王子さまとの別れでした。王子さまが自分の星に帰って行ったことは確かです。なぜなら、夜が明けた時にはどこにもあの体がなかったからです。

僕は夜になると、空に光っている星に耳を澄ますのが好きです。それはまるで5億の鈴が鳴っているかのようです。

僕は夜空を見上げるたびに、王子さまの星の上ではどんなことが起こっているだろうか? ヒツジが花を食べてしまったかもしれない、などと考えるのです。

でも、次の時には、そんなことがあるものか。きっと王子さまが花に覆いを掛けて、ヒツジがこないように見張っているから大丈夫だ、などと考えます。そうするとホッと安心するのです。そして、空の星がみんな楽しそうに笑うのです。

でも、別の日には、王子さまだってうっかりすることもあるだろう。覆いのガラスをかけるのを忘れたか、あるいは、ヒツジが夜こっそり外に出て・・・そうしたらお終いだ。そうすると、鈴がみんな涙になってしまいます。

王子さまを愛している君たちにとっても、そして、僕にとっても、この宇宙のどこかで、僕らが知りもしない1頭のヒツジが1本のバラの花を食べたか、食べないかによって、この宇宙のすべてが変わってしまうのです。それはまさにミステリーです。

空を見てごらんなさい。そして、そのヒツジはその花を食べたのだろうか? それとも、食べなかったのだろうか? と問いかけてごらんなさい。そうすれば、この世界のすべてがどんなに変わって見えるかがわかるでしょう。

でも、大人の人は誰もそれがどんなに大切なことであるかが決して分からないのです。

*****

これで『星の王子さま』のお話は終わりです。ただし、本としては、です。
僕は今のこの瞬間からがこの物語の始まりだと思うのです。主人公はあなたです。

この最終回には僕の感想はありません。もう必要ないと思うからです。
僕がこのシリーズでいろいろ書いてきたことは忘れてください。そして、ぜひ、あなた自身が『星の王子さま』の本を(持っていない方は手に入れて)あなたのアタマでああだこうだと考えるのではなく、あなたの心とこの本を対話させながら読んでいただければと思います。

最後に、このシリーズでは、訳に関しては必ずしも原文に忠実というわけではありませんでした。また、取り上げた箇所もそれほど吟味して選んだわけでもないことをご承知いただければ大変幸いです。





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コメント

 もう一度読み返しました。なんて深く美しくそして哀しい物語なんでしょう!
 サン・テクジュベリは私達へのメッセージを素晴らしい形で残してくれた。それをこのブログで伝えて頂きました。ありがとうございます。

「星の王子さま」をまた読み返す機会が持てて本当に良かったです。
以前読んだ時とは全く別物になっていました。
毎夜空を見上げる事がとても楽しくなりました。

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