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Author:昇平
「いのちの塾」へようこそ!

僕は普段は標高650メートルの山の中に家族と仲間そしてネコ10匹と一緒に生活しています。

そして、その合間に日本やヨーロッパの各地で「本当の自分は?」「本当の平和を実現するには?」などをテーマに講演をしたりセミナーを主宰しています。

このブログでは、僕が体験的に捉えた人生やこの世界の真実について書いていきます。

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無事の人

無事の人

作家山本有三氏には『路傍の石』や『真実一路』など有名な作品があり、僕も少年時代から青年時代に氏のいくつかの作品を読みました。

小説『無事の人』はごく最近ほとんど偶然に読んだ氏の作品です。内容は太平洋戦争の末期に主人公がどこかの海岸の旅館に宿泊した時に頼んだ盲目の按摩(あんま)さんとの会話が中心です。按摩さんのセリフが面白いので、その一部を抜粋して紹介します。

*****
「そうですか。ゆうべは、よくおやすみになりましたか。そいつぁあ、ようがしたね。眠るのが一番でござんすよ。よくれ眠れさえすりゃ、てえげえの病気は直っちめえます。」

「いいえ、ほんとでござんすよ。そりゃあ、なんの病気もってわけにゃ行きませんが、まあ、十の八、九はそう思ってまちげえござんせんね。・・・」

「・・・だんな。ここんところ、どうです。―――きくでしょう。」

「こいつは、ほんとに凝っているところです。」

「おっしゃる通り、もみほぐしてえんだが、情けねえことに、あんまなんかの力じゃあ、本当には直りませんや。」

「・・・・・さっき、わっちが言ったなあ。よく眠るこってすね。眠れさえすりゃあ、こんなものは、ひとりでに直っちめえますよ。そりゃあ療治すれば、ちったあらくになりますが、そんなもなあ、一時しのぎでさ。凝りがほんとにほぐれるってわけにゃいきません。」

「だいたい、人間は生きものなんだから、生きものであるからにゃあ、自分が生きていくのに都合のいいように、からだのからくりもできてるってわけのもんじゃあござんせんかね。人間、人なみに食って、人なみに働いて、人なみに寝さえすりゃあ、そう病気にかかることはねえはずですよ。よしんば、病気になったところで、てげえは、からだのほうで、じねんに直してくれますよ。こいつは生き身のありがてえところなんで。そこへゆくと、もみ療治なんて、たかの知れたもんでさあ。」

「・・・・・なにも、こんなことを言って、てめえで、てめえのしょうべえにけちをつけるにゃああたりませんが、まあ、正直な話、いま言ったようなもんじゃござんせんかね。そりゃあ、わっちにしたって、これまで随分、いろんな病人を扱ってきました。それでつい四、五年めえまでは、あの病人も、この病人も、わっちの腕で直したんだと、こう思ってましたが、とんでもねえ、うぬぼれでさあ。なあに、てめえが直したんじゃあねえ、じねんに直ったんですよ。こっちの腕じゃあねえ。あちら様のお力なんでさ。ねえ、だんな、そうでござんしょう。だから、わっちは、まあ、せいぜいのところ、病気の直るお手つだいができりゃあ、結構だと思ってますんで、へえ。」
(『無事の人』山本有三著 新潮文庫より抜粋)

*****

ここまで読んだときに、僕は「もしかしたら?!」と思って、奈央さんに訊いてみました。

山本有三氏のご家族はかつて整体協会の会員であり、奈央さんは整体協会に行ったときには、ほとんどいつも氏の息子さんのお嫁さんに活元運動を誘導していただいていたとのことでした。それはまさに体の中心からワッと全身に広がっていくような素晴らしい誘導だったと懐かしそうに話してくれました。

”無事の人“いいですね。





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コメント

無事の人

「無事の人」を紹介してくださり、本当にありがとうございます。

”そんなもなあ、一時しのぎでさ” で、もしかして、と思い
”ひとりでに直っちめえますよ”
”じねんに直ったんですよ”
ではっとしました。

山本有三氏のご家族はかつて整体協会の会員、そして
奈央先生とご家族が接点があったことに驚きました。
活元運動の誘導が記憶に残るほど。

文学、音楽 他さまざまな世界で野口整体を学んだ方々は、深いいのちの世界が表現にあらわれて素晴らしいです。

雲外蒼天、澄みきった盲目の”無事の人”。
沁みます。私の目も膝も、じぜんに直っちめえます。なおっちまった。


(絶版なので、図書館で借りて読みます)

いいですね。

“無事の人”いいですね。
知り合いのYさんが、3週間ぐらい前に、転んで手をついたら、3日後に首が全く動かなくなったと電話があり、駆け付けました。仰向けに寝られなく寝返りもできない状態でした。Yさんは、私を受け入れてゆだねてくださったので、5日間手当てに通い、ただただ愉気をしました。台所などの家事はしないで、ゆっくり休むことですと夕食のおかずも届けました。お忙しいご主人ですが協力的でした。その間熱も出て、平熱以下にもなり、経過しました。小説と同じような会話だったなと笑えました。淡々と順調に経過しましたが、後から思うと、ひどい状態の方を何の心配もなくよくぞ引き受けてしまったものかと・・・・こちらの方が助けられたようでホッとしました。
 Yさんご夫妻には、夫の病院までの車を何回か出してくださり助けられました。その数年前には、Yさんが動けなくなった時に愉気に行ったことがあります。このようなめぐりあわせなのか、自然の流れで進みました。
 「治る力を持っていることが、身をもってわかり感動です。先になりますが、お金を貯めて、夫婦でセミナーに出たいです」と何度も話されていました。
 その数日後、我が家に新聞の集金に来られた方が、Yさんの首が動くようになったそうですねと、話され、また数日後に、別の方がYさんの首が・・・すごいですね、とのことでした。二人とも私たちはよく知らない方です。
 感動したことは、心が動き伝わるようになっています。日常の普通の暮らしの中だからこそ、また次に繋がっていくという、自然の流れを嬉しく感じました。

マロンさんの投稿を読み、感動しました。ただただ愉気をする。本当のことは、自然と伝わっていくんですね。ありがとうございます!

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